津の家Ⅱ
都市部の中心に位置しながら、緑を感じる。堅牢なコンクリート建築の中で、風が吹く。そんな人工と自然という相反する二つの豊かさが、この家にはあります。駅前の商業ビルに囲まれた地域に位置するこの家は、細長い敷地の中でありながら、中心には光庭が設けられ、どの部屋からでも水や緑、光や風を感じることができる設計になっています。最大の特徴は、打放しのコンクリートで仕上げられた壁面。コンクリートの質感をそのまま美しく見せるこの仕様は、仕上げでのフォローができないため、施工時にミスの許されない一度限りの仕事で決まります。通常、仕上げの段階で検討を行う家具や設備に関する打合せを早期に行い、そこでの暮らしのあり方を明確にしたうえで、コンクリートを打設しました。建築主と綿密なコミュニケーションをとり、イメージを明確に共有することで、機能性と素材の美しさを両立させた作品です。
津の家Ⅱ
所在地 | :三重県津市 |
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建築面積 | :107.47㎡ |
延べ床面積 | :204.02㎡ |
構造・階数 | :鉄筋コンクリート造・2階+PH |
最高高さ | :9.685m |
天井高さ | :2.4m(2階一般部) |
竣工 | :2019年2月末 |
受賞 | :第39回三重県建築賞住宅部門 知事賞 |
- Creative Direction: 大宗建設株式会社
- Design:マニエラ建築設計事務所
- Construction:遠藤 晃(大宗建設株式会社)
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